2017年3月5日日曜日

高校数学 - 図形と方程式

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第20回は図形と方程式です。

実はこの単元に入る前は、数学Aの図形の性質っていうのがあるんですね。まとめてみたものの、図形を描くのが量が多くて大変で、ついつい楽な方からアップしています。というわけで、あともう少しで高校数学の復習は終わる予定です。早く次のステップに進みたい…

教材

  • 新編 数学II 平成26年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2013-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-04563-0
価格: C4341 ¥00000E

学習範囲 (目次より)
第2章 図形と方程式
第1節 点と直線
1. 直線上の点の座標
2. 平面上の点の座標
3. 直線の方程式
4. 2直線の平行・垂直
第2節 円と直線
1. 円の方程式
2. 円と直線
第3節 軌跡と領域
1. 軌跡と領域
2. 不等式の表す領域

図形と方程式

点と直線

直線上の点の座標
  • 座標

数直線上の点を表す実数を点の座標といい、座標がである点をと表す。

  • 距離

数直線上に点があるとき点間の距離はである。

  • 内分

線分に点があってが成り立つとき点は線分をに内分するという。
一般にについて線分をに内分する点の座標は

とくに線分の中点の座標はをに内分する点であるからその座標は

  • 外分

線分の延長上に点があってが成り立つとき点は線分をに外分するという。
一般にについて線分をに外分する点の座標は

平面上の点の座標
  • 平面座標

平面座標上の点の位置は、実数の組で決まり、点で表す。

  • 平面座標は軸、軸によってつの部分に分けられる。ともに正の範囲から反時計回りに、第一象限、第二象限、第三象限、第四象限という。

  • 平面上の点間の距離

は

とくに原点と点との距離は


  • 中線定理の座標を利用した証明

中線定理は、の辺の中点をとすると下記が成り立つ、という定理である。


中線定理

線分の中点がだから、点を原点に取ると、点は原点に対して対象な位置となる。中点を原点とし、直線を軸上に取り、点の座標はとする。
点の座標をとすると


よって


  • 平面上の内分・外分

に対して線分を


  • 三角形の重心

の重心の座標は

直線の方程式
  • 直線の方程式

一般に傾きがで軸と点で交わる直線はで表される。この直線を直線といい、をこの直線の方程式という。

  • 点と傾きが与えられた直線

点を通り、傾きの直線の方程式は

  • 点を通る直線

を通る直線の方程式は

2直線の平行・垂直
  • 直線の平行

  • 直線の垂直

  • 点と直線の距離

点から直線へ引いた垂線の長さを点と直線の距離という。

点と直線の距離
は

とくには

円と直線

円の方程式
  • 円の方程式

中心, 半径の円の方程式は

とくに中心が原点、半径の円の方程式は

円と直線
  • 円と直線の共有点の座標

円と直線の共有点の座標を求めるためには、円と直線の方程式を連立方程式として、その実数解を求める。

  • 円と直線の位置関係

円と直線の共有点の個数は、それらの方程式から一つの文字を消去して得られる次方程式の異なる実数解の個数と同じ。

次方程式の判別式をとすると以下が成り立つ。

また、半径の円の中心から直線までの距離をとすると以下が成り立つ。

  • 円の接線

円の点における接線の方程式は

円の接線

軌跡と領域

軌跡と領域
  • 軌跡

平面上で与えられた条件を満たす点全体の集合が作る図形を、この条件を満たす軌跡という。

例) 円
平面上で、定点から一定の距離rにある点の軌跡は、点を中心とする半径の円である。

例) 直線
平面上で、定点から等距離にある点の軌跡は、線分の垂直二等分線である。

  • アポロニウスの円

のとき、平面上のに対してを満たす点の軌跡は
のとき、線分をに内分する点と外分する点を直径の両端とする円 (アポロニウスの円)
のとき、垂直二等分線

不等式の表す領域

の不等式があるとき、座標平面上でその不等式を満たす点の集合を、不等式の表す領域という。

  • の表す領域


  • 円の内部と外部


  • 連立不等式の表す領域

いくつかの不等式を同時に満たす点の集合を、その連立不等式の表す領域という。

2017年3月4日土曜日

高校数学 - 平面上の曲線

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第19回は平面上の曲線です。

積分の単元を終わらせましたが、曲線の媒介表示だとか、極座標だとか、積分で頻出ネタが満載の単元が、この平面上の曲線です。コンピュータとも関連が深い単元で、いろんな曲線が登場して、すごく楽しみです。では復習してみましょう。

作図にはGeoGebraを使いましたが、すごいですね。直交座標の関数だけでなく、媒介変数表示や極方程式までも、さくっとグラフ化してくれます。こんな便利なツールがあったら、頭使わなくなっちゃいますね :-P

教材

  • 新編 数学III 平成27年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E

学習範囲 (目次より)
第1章 平面上の曲線
第1節 2次曲線
1. 放物線
2. 楕円
3. 双曲線
4. 2次曲線と直線の共有点
5. 2次曲線の平行移動
第2節 媒介変数と極座標
1. 曲線の媒介変数表示
2. 極座標と極方程式
3. いろいろな曲線

平面上の曲線

2次曲線

放物線
  • 放物線

定直線と、上にない定点から等しい距離にある点の軌跡を放物線といい、をその焦点、を準線という。

放物線が対象となる直線を軸という。軸と放物線の交点を頂点という。

焦点の放物線の方程式は


とし、座標平面上で点、直線とする放物線の方程式を求める。

放物線

放物線上の点からに降ろした垂線をとするとより

だから、両辺を乗して

よって焦点、準線の放物線の方程式は

楕円

定点からの距離の和が一定である点の軌跡を楕円といい、を焦点という。

楕円
のとき

は焦点が点

である楕円の方程式で、この時楕円上の任意の点に対して

一般に楕円および原点に関して対称で、との交点は、それぞれである。このときの長い方を長軸、短い方を短軸、長軸と短軸の交点である原点を楕円の中心という。


が焦点でからの距離の和がである楕円の方程式を求める。
として楕円上の点をとすると、だからである。よって

ここから両辺を平方して

さらに両辺を平方して

だからとおくと

双曲線

からの距離の差が一定である点の軌跡を双曲線といい、を焦点という。

双曲線

のとき

は焦点が点

である楕円の方程式で、その漸近線の方程式は

このとき、双曲線上の任意の点に対して

双曲線において、つの焦点を結ぶ直線を主軸、主軸と双曲線のつの交点を頂点、つの頂点を結ぶ線分の中点を中心という。

直行する漸近線を持つ双曲線を直角双曲線という。


が焦点で、である双曲線の方程式を求める。として双曲線上の点をとするとより
のとき

ここで式を楕円同様に変形すると

のときも同様。
とおくと


  • 次曲線

との次方程式で表される曲線を次曲線という。

  • 円錐曲線

放物線、楕円、双曲線は円錐をその頂点を通らない平面で切ったときの曲線であることから、円錐曲線ともいう。

2次曲線と直線の共有点

次曲線と直線の連立方程式を考え、その次方程式の判別式の符号により調べる。

2次曲線の平行移動
  • 曲線の平行移動

方程式で表される曲線をだけ平行移動した曲線の方程式は

媒介変数と極座標

曲線の媒介変数表示

一般に、つの変数、例えばを用いて表されるとき、変数を媒介変数といい、そのような表し方を媒介変数表示という。

  • 円の媒介変数表示

円の媒介変数表示

原点を中心とする半径の円周上の点をの正の部分とのなす角をとすると


  • 楕円の媒介変数表示

楕円の媒介変数表示

楕円の媒介変数表示は

楕円は、原点を中心とする半径の円を軸方向に倍した曲線である。よって楕円の媒介変数表示は


  • サイクロイド

半径の円が定直線上を滑ることなく回転していくとき、円周上の定点が描く曲線をサイクロイドという。

サイクロイド


極座標と極方程式
  • 極座標

平面上にを定め、とすると、の大きさで決まる。
この点で表し、点の極座標という。このとき点を極、半直線を始線、の偏角という。

なお、で定まる座標を直交座標という。


  • 極座標と直交座標の関係

極座標がとすると


  • 極方程式

一般に、平面上の曲線によって

と表されるとき、曲線の極方程式という。なお定義域はすべての。

いろいろな曲線
  • アルキメデスの螺旋

アルキメデスの螺旋

  • リサージュ曲線


リサージュ曲線1


リサージュ曲線2


リサージュ曲線3


リサージュ曲線4

  • 正葉曲線


正葉曲線1


正葉曲線2


正葉曲線3

  • リマソン


リマソン

  • カージオイド

カージオイド

  • クロソイド曲線

2017年3月3日金曜日

高校数学 - 積分法

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第18回は積分法です。

ついにやってきました、高校数学の集大成。目次的にはちょっとしかないですが、結構な量の知識が詰まってたような気がします。復習してたら部分分数に分解、置換積分、部分積分とかがあって、どんなときにどの方法が適用できるか、パズルみたいだったのを思い出しました。訓練しないと見分けるの大変なんですよね、これって。

面積や体積の求め方、本当に楽しいです。高校の範囲でもだいぶ実用的な感じがでてきます。また物理との関係も少し触れられていて、微積っていうのは実世界をどんなふうに捉えれば合理的なんだろうか、と先人が考えてきた結果が詰まっているように感じます。

あ、そうだ。曲線の方程式とかちゃんとやっとこ。このあと解析とか代数でバンバン出てくるんですよね… orz

教材

  • 新編 数学III 平成27年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E

第6章 積分法
第1節 不定積分
1. 不定積分
2. 置換積分法と部分積分法
第2節 定積分
1. 定積分
2. 定積分と微分
3. 区分求積法と定積分
第3節 面積
1. 面積
第4節 体積
1. 体積
2. 回転体の体積
第5節 曲線の長さ
1. 曲線の長さ

積分法

不定積分

不定積分
  • 原始関数

微分するとになる関数をの原始関数という。

  • 不定積分、積分定数

関数の不定積分を求めることをを積分するといい、下記で表す。

ここでは積分定数という。ある関数の原始関数は無数にあるがをの原始関数のひとつとすれば、どの原始関数も定数を選んでの形に書ける。

不定積分を求めることは微分の逆の計算である。よって微分の公式をもとに不定積分を求めることができる。

  • の不定積分

のとき

のとき

  • 不定積分の性質

  • 部分分数に分ける

以下のような変形。



と変形する。

のそれぞれの分子に着目し

これをについての恒等式とみて両辺の係数を比較すると

これをといて

よって

  • 指数関数の不定積分

  • 三角関数の不定積分

三角関数の不定積分では三角関数の積和の公式や倍角の公式を使うと積分できることが多い。

置換積分法と部分積分法
置換積分法
  • 置換積分法

とおけば

または

また、与えられた不定積分が

の形で表されるときはとおくと置換積分法の公式によって

となる。



はの関数であるが、になる。このときすれば、合成関数の微分法から



不定積分

を求める。であるから、と考えて

部分積分法
  • 部分積分法


積の微分法の公式から

となる。この両辺を積分して

定積分

定積分
  • 定積分

の原始関数のひとつをとすると

定積分の性質

定積分の置換積分法

のとき

偶関数と奇関数

定義域のすべてのに対して

を満たす関数を偶関数という。偶関数のグラフは軸に対して対称である。

定義域のすべてのに対して

を満たす関数を奇関数という。奇関数のグラフは原点に対して対称である。

  • 偶関数と奇関数の等式


偶関数のときを置換積分により証明する。

右辺の第項の定積分でとおくと

偶関数のときより

定積分の部分積分法

定積分と微分

の原始関数で、が定数のとき

である。この式の両辺をの関数とみて微分するとである。よって以下がいえる。

区分求積法と定積分

面積を求めるのに、長方形の面積の和の極限として求める方法を区分求積法という。積分の考えの生まれたもと。一般に、下記等式が成り立つ。


区分求積法の考えで、定積分を和の極限として表すことができる。

関数の小区間に等分し、その分点を

とする。この小区間の幅をとすると

である。
区間

と考えると、関数と軸で挟む部分の長方形の面積の和を表している。
ここでを限りなく大きくすると、囲まれた部分の面積に近づくから

でないときや、のときも成り立つ。

定積分と不等式

区分求積法の考えから、のとき、次の性質が導かれる。


  • とその導関数

は次のように求めることができる。
と表されるから、で微分すると合成関数の微分法により

面積

面積

で のとき 曲線と軸及び直線 とで囲まれた部分の面積

のときつの曲線と及び直線 とで囲まれた部分の面積


のとき曲線と軸および直線とで囲まれた部分の面積

体積

体積
  • 立体の体積

のとき


つの立体を考え、適当な直線を取ってそれが軸となるように座標を定める。座標の点で軸に垂直に立てた平面で立体をきったときの切り口の面積をとする。
のとき、座標の点で、軸に垂直に立てた平面の間にある部分の体積をで表す。
のとき、座標の点で、軸に垂直に立てた平面の間にある部分の体積はの関数だからで表すことができる。がわかれば求める体積は

として得られる。

とし、これに対するの増分をとすると、は座標の2点で軸に垂直に立てた平面の間にある部分の体積となる。

はが小さければ底面積、厚さの薄板の体積にほとんど等しい。そこでを限りなくに近づけるとはに近づくから

となる。
すなわちの原始関数である。
ここで

だから

球の体積

半径の球の体積を求める。

球の中心を原点として軸を取る。のとき、軸上の座標の点を通って軸に垂直な平面による球の切り口は半径の円である。この切り口の面積は

よって求める球の体積は

角錐の体積

底面積、高さの角錐の体積を求める。

角錐の頂点を原点とし、底面に垂直な直線を軸とする。のとき、軸上の座標の点を通って軸に垂直な平面による角錐の切り口の面積をとする。
この切り口と底面は相似で、相似比はであるから

したがって

よって

回転体の体積
  • 回転体の体積

のとき


平面上にある図形を軸のまわりに回転してできる立体の体積について考える。
のとき、曲線と軸および直線とで囲まれた図形を、軸のまわりに回転してできる立体の体積をとする。
軸上の座標の点で、軸に垂直な平面で立体を切ったときの切り口は、半径の円になる。その切り口の面積は

となる。体積は次のようになる


  • 円錐の体積

底面の半径が、高さがの直円錐は、直線

と軸とで囲まれた図形を、軸の周りに回転してできる立体である。

求める体積をとすると


  • 軸回りに回転した立体の体積

のとき、曲線と軸および直線とで囲まれた図形を、軸回りに回転してできる立体の体積は

曲線の長さ

曲線の長さ
  • 曲線の長さ

曲線上の点が媒介変数tを使ってと表されているとき曲線の長さは

  • 曲線の長さ

曲線を媒介変数でと表されているとき曲線の長さは


  • 曲線の長さ

曲線上の点が媒介変数を使って

と表されているとき、曲線の長さを求める。

の増分に対するの増分をそれぞれで表す。が極めて小さければ

と考えて良いから

ここでとするとだから

  • 曲線の長さ

曲線を媒介変数で

と表されているとき曲線の長さを求める。

曲線の長さ より


  • 円周

を正の定数としたとき、円

の周の長さを求める。

よって


  • サイクロイド

を正の整数としたとき、サイクロイド

の長さを求める。


よって

三角関数の半角の公式より

なので


  • 懸垂線

曲線

のの部分の長さを求める。

より

である。この曲線は軸に関して対称であるから

道のり

平面上を動く点の時刻における座標をとすると、この点の速度とその大きさは

となる。この点が時刻からまでに動いた道のりはの関数である。
を媒介変数と見れば、点の動いた道のりは曲線の長さだからとなる。
したがって時刻までに動いた道のりは

2017年3月1日水曜日

高校数学 - 微分法(4) いろいろな応用

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第17回は微分法(4) いろいろな応用です。

このあたりの証明はだいぶ省かれていますね。もっと上の数学でちゃんとやれってことでしょうか。まあでも、ここがおわればついに高校数学の微分法をマスターしたっ! ってことですね。ラストスパート頑張りましょう! って、ねぇ、積分法はぁ? ちょっと気が早いよねぇ?

なお演習は一切やっていない模様。まずい、実際に問題が解けないなぁ… どこかで演習の時間を取らなきゃ。

教材

  • 新編 数学III 平成27年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E

第5章 微分法
第1節 微分と導関数
1. 微分可能と連続
2. 微分と導関数
3. 合成関数の微分法
第2節 いろいろな関数の導関数
1. 三角関数の導関数
2. 対数関数・指数関数の導関数
3. 高次導関数
第3節 導関数の応用
1. 接線の方程式
2. 平均値の定理
3. 関数の増減
第4節 いろいろな応用
1. グラフの凹凸
2. 第2次導関数と極大・極小
3. 速度と加速度

微分法

いろいろな応用

グラフの凹凸

関数のグラフは
である区間では、下に凸
である区間では、下に凸

グラフの凹凸が入れ替わる境目の点を変曲点という。

を境目として、の符号が変わるとき、点はのグラフの変曲点である。
逆に曲線でであっても、点が変曲点になるとは限らない。

第2次導関数と極大・極小

速度と加速度
直線上の点の運動

数直線上を運動する点の座標が時刻の関数として

で表されるとき、時刻からまでの平均速度は

である。この平均の速度でとした時の極限値が時刻における点の速度である。すなわち速度をとすると

である。また速度の絶対値を速さという。

またこの運動の時刻からまでの速度の変化の割合は、

である。ここでとしたときの極限値を時刻における加速度という。よって、加速度をとすると

速度、速さ、加速度、加速度の大きさ

座標平面上を動く点の時刻における座標が

で表されているとき、座標の時刻における微分係数

をそれぞれ点の軸方向の速度、軸方向の速度といい、それらの組

を時刻における点の速度または速度ベクトルという。

また速度の大きさ

を、時刻における点の速さという。

同様に軸方向の加速度と軸方向の加速度の組

を時刻における点の加速度または加速度ベクトルといい、

を加速度の大きさという。

媒介変数で表された関数の導関数

座標平面上の曲線上の任意の点が媒介変数を用いて

と表されているとき、と考えると、合成関数と逆関数の微分法によって

よって、次のことが成り立つ。

のとき

関数の近似式

における微分係数は

であり、近いときは

となるから

と考えられる。よっては次のようにで近似される。

サイクロイド曲線の性質

屋根のてっぺんに落ちた雨粒が最も速く軒先から落ちるのはどのような曲線の場合か、という問題に対しての解がサイクロイド曲線である。サイクロイド曲線は、最速降下曲線、等時曲線などとも呼ばれる。

  • 最速降下問題

水平方向に軸、垂直方向に軸をとる、として、座標平面上のを結ぶ曲線を考える。
この曲線上を点がから初速で出発して、重力に従って摩擦なしに滑り落ちる。点への到達時刻が最も早くなる曲線を求めよ。

答)
点の質量、重力定数をとすると到着時刻が、次の積分で与えられる。

このことより、サイクロイド曲線上の任意のから初速で出発して点に到達するまでの時間は、出発点によらず一定である。

サイクロイド曲線を利用すると、周期が振幅の大きさに影響されず、常に一定になる正確な振り子時計を設計することができる。

高校数学 - 微分法(3) 導関数の応用

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第16回は微分法(3) 導関数の応用です。

この単元では微分を用いて、関数の性質を調べるために増減表、接線の方程式、グラフ化を学びます。さて、頑張りましょうか。

教材

  • 新編 数学III 平成27年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E

第5章 微分法
第1節 微分と導関数
1. 微分可能と連続
2. 微分と導関数
3. 合成関数の微分法
第2節 いろいろな関数の導関数
1. 三角関数の導関数
2. 対数関数・指数関数の導関数
3. 高次導関数
第3節 導関数の応用
1. 接線の方程式
2. 平均値の定理
3. 関数の増減
第4節 いろいろな応用
1. グラフの凹凸
2. 第2次導関数と極大・極小
3. 速度と加速度

微分法

導関数の応用

接線の方程式

曲線上の点における接線の方程式は

法線の方程式

曲線上の点を通り、その曲線のにおける接線と垂直である直線を、その曲線の点における法線という。

曲線上の点において、のとき、その点における法線の傾きはとなる。よって曲線上の点における法線の方程式は次のようになる。

なおのとき、法線は軸に並行になるから、法線の方程式はである。

平均値の定理

関数がで連続、で微分可能であるとき

を満たすが少なともつは存在する。
また次のようにも表す。


  • 平均値の定理が成り立たない関数

平均値の定理において、との間に微分可能でない点がつでもあると、定理は一般に成り立たない。

関数の増減

関数がで連続、で微分可能であるとき、平均値の定理からの符号との値の増減について次のことが成り立つ、

の範囲でならば、はの範囲で増加する。
の範囲でならば、はの範囲で減少する。
の範囲でならば、はの範囲で定数である。


証明)

についてである任意の数に対して、平均値の定理より

となるが存在する。でだから

したがってはで増加する。

関数の極大・極小

連続な関数がを境目として増加から減少に変わるとき、関数はで極大になるといい、その時の値を極大値という。
またを境目として増加から減少に変わるとき、関数はで極小になるといい、その時の値を極小値という。
極大値と極小値を合わせて極値という。


  • 極値を取るための必要条件

関数がで微分可能で、かつで極値をとるならばである。

また導関数の符号と関数の増減との関係から次のことがわかる。増減表で利用する。

となるの前後での符号が
正から負に変わるとき、で極大になる
負から正に変わるとき、で極小になる


以下は問題とその解法の解説。略す。

  • 関数の最大・最小 (三角関数)
  • 関数の最大・最小 (分数関数)
  • 容器の表面積の最小
  • 方程式・不等式への応用
  • 実数解の個数

高校数学 - 微分法(2) いろいろな関数の導関数

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第15回は微分法(2) いろいろな関数の導関数です。

この単元では三角関数や指数関数、対数関数などの超越関数の微分を学んでいます。導出方法を理解した上で、導関数も覚えよう。導出方法はこのあともずーっとやっていきますからね。ここをサボると絶対に次に行けないところです、ってサボれるところ、いままでにどっかあった?? 合成関数の微分法、忘れないように。どこででも使います。

またネイピア数の定義もでてきました。ようやく微積「らしい」感じになってきました。しかしこんなの考え出すなんて、どんな発想したんでしょうね。

教材

  • 新編 数学III 平成27年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E

第5章 微分法
第1節 微分と導関数
1. 微分可能と連続
2. 微分と導関数
3. 合成関数の微分法
第2節 いろいろな関数の導関数
1. 三角関数の導関数
2. 対数関数・指数関数の導関数
3. 高次導関数
第3節 導関数の応用
1. 接線の方程式
2. 平均値の定理
3. 関数の増減
第4節 いろいろな応用
1. グラフの凹凸
2. 第2次導関数と極大・極小
3. 速度と加速度

微分法

いろいろな関数の導関数

  • いろいろな関数の導関数の公式

三角関数の導関数
  • の導関数


ここで

よって


  • の導関数


  • の導関数

対数関数・指数関数の導関数
  • の導関数


ここでとおくとだから

ここではのとき一定の値に近づく。この極限値をネイピア数といいで表す。

これより

とくにのとき


  • 自然対数

を体とする対数をの自然対数といい、底を省略し、、またはと表す。

絶対値を含む対数関数の導関数
  • の導関数

のときだから

のときだから


さらにの導関数は、合成関数の微分法によりとして

指数関数の導関数
  • の導関数

の両辺の自然対数を取ると

となる。この両辺をの関数と考えて、で微分すると、合成関数の微分法より

よって

とくにのとき

高次導関数

関数についてその導関数が再び微分可能なとき、の導関数をの第次導関数といい、で表す。

一般にを回微分して得られる関数をの第次導関数といい、次のように表す。

対数微分法

両辺の自然対数を取ってから微分する方法を対数微分法という。

  • の導関数

の両辺の対数を取ると

この両辺をで微分すると

懸垂線、カテナリー

太さと重さが一様の鎖の両端を持ってぶら下げたときにできる曲線。

懸垂線

曲線上の点では線分の右上方向に引っ張る力と、下向きにかかる力と、左向きに引っ張る力とが釣り合っている。このことから導関数を用いた関係式が導かれ、それを解くと

となることが知られている。この方程式が表す曲線を懸垂線、またはカテナリーという。点の十分近くでは放物線と形状がほぼ一致することが知られている。

高校数学 - 微分法(1) 微分と導関数

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第14回は微分法(1)です。

いよいよ微積本番ですよ。高校の微積分って初等関数と超越関数を扱うんですよね。結構重要な公式や、考え方を学ぶので、しっかりいきたいと思います。
この単元では基本的な導関数の作成方法や、合成関数や逆関数の微分の操作を学習します。初歩ですがかなり重要ですね。今後バンバン使っていく操作なので、必ずマスターしておきたいところ、

なお、微分法を通しで書こうと思いましたが、やってみると結構証明が多くて、分けたほうが扱いが楽そうなのでわけます。全部で4節ありますので、たぶん4つに分けることになると思います。

教材

  • 新編 数学III 平成27年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E

第5章 微分法
第1節 微分と導関数
1. 微分可能と連続
2. 微分と導関数
3. 合成関数の微分法
第2節 いろいろな関数の導関数
1. 三角関数の導関数
2. 対数関数・指数関数の導関数
3. 高次導関数
第3節 導関数の応用
1. 接線の方程式
2. 平均値の定理
3. 関数の増減
第4節 いろいろな応用
1. グラフの凹凸
2. 第2次導関数と極大・極小
3. 速度と加速度

微分法

微分と導関数

微分可能と連続
  • 微分係数

関数について、極限値

が存在するとき、この極限値をのにおける微分係数といい、で表す。すなわち

関数のグラフにおいて微分係数は、点における接線の傾きである。
また、すなわちとおくと

となるからは次のように表すこともできる。


  • 微分可能と連続

微分係数が存在するとき、関数はで微分可能であるという、ある区間の全てのの値で微分可能なとき、はその区間で微分可能であるという。

がで微分可能ならばはで連続である。


証明)
がで微分可能であるならばが存在するから

よってとなり、で連続である。


逆に)がで連続であっても、微分可能であるとは限らない。

例)
で連続だが

となり、への近づき方によって近づく値が異なるからは存在しない。すなわちは、で微分可能ではない。

微分と導関数

関数の導関数は、の値に対して微分係数を対応させる関数であり、次のように書ける。



のように表すこともできる。

の導関数はの他に

のようにも書く。導関数を求めることを微分するという。


  • 微分法の公式


関数が微分可能ならば、その定数倍も微分可能である。また関数が微分可能ならそれらの和、差も微分可能である。次の公式が成り立つ。


証明)
とし、に対するの増分をとする。

よって、

についても同様。

積と商の導関数
  • 積の導関数

関数が微分可能ならそれらの積も微分可能である。次の公式が成り立つ。


証明)
としに対するの増分をとする。

よって

ここでg(x)は連続であるからであり、また

より


  • の導関数

が自然数のとき


  • 二項定理を使ったの導関数導出

nが自然数のとき、二項定理

を利用し、右辺のを左辺に移項、全体をhで割って

したがって


  • 商の導関数

関数が微分可能ならそれらの商も微分可能である。次の公式が成り立つ。


証明)
を証明する。
とし、に対するの増分をとする。


となるので

ここで、

だから

を証明する。
の公式により


は、が負の整数の場合も成り立つことを証明する。

証明)
とおくと、は正の整数であるから

また、のときは、であるから次のことが成り立つ。

合成関数の微分法

関数の合成関数の導関数は

また、だから

上記よりが整数のとき以下が成り立つ。


証明)

つの微分可能な関数の合成関数をとすると

とすると

は連続なので、となるから

xrの導関数

が有理数のとき


証明)
を正の整数、を整数として、とする。
とおくと、
この式の両辺をそれぞれで微分すると
なので

よって

曲線の方程式と微分

一般にについての方程式が与えられたとき、両辺をの関数とみなして微分すると、の関数の導関数を求めることができる。

例)
を微分する。

はの関数として、もの関数である。与式の両辺をで微分すると

ここでだから

これよりのとき

逆関数の微分

微分可能な関数の逆関数の導関数


証明)
のとき

この両辺をの関数とみてそれぞれで微分すると、

これより

である。よって