2017年3月1日水曜日

高校数学 - 微分法(4) いろいろな応用

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第17回は微分法(4) いろいろな応用です。

このあたりの証明はだいぶ省かれていますね。もっと上の数学でちゃんとやれってことでしょうか。まあでも、ここがおわればついに高校数学の微分法をマスターしたっ! ってことですね。ラストスパート頑張りましょう! って、ねぇ、積分法はぁ? ちょっと気が早いよねぇ?

なお演習は一切やっていない模様。まずい、実際に問題が解けないなぁ… どこかで演習の時間を取らなきゃ。

教材

  • 新編 数学III 平成27年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E

第5章 微分法
第1節 微分と導関数
1. 微分可能と連続
2. 微分と導関数
3. 合成関数の微分法
第2節 いろいろな関数の導関数
1. 三角関数の導関数
2. 対数関数・指数関数の導関数
3. 高次導関数
第3節 導関数の応用
1. 接線の方程式
2. 平均値の定理
3. 関数の増減
第4節 いろいろな応用
1. グラフの凹凸
2. 第2次導関数と極大・極小
3. 速度と加速度

微分法

いろいろな応用

グラフの凹凸

関数のグラフは
である区間では、下に凸
である区間では、下に凸

グラフの凹凸が入れ替わる境目の点を変曲点という。

を境目として、の符号が変わるとき、点のグラフの変曲点である。
逆に曲線であっても、点が変曲点になるとは限らない。

第2次導関数と極大・極小

速度と加速度
直線上の点の運動

数直線上を運動する点の座標が時刻の関数として

で表されるとき、時刻からまでの平均速度は

である。この平均の速度でとした時の極限値が時刻における点の速度である。すなわち速度をとすると

である。また速度の絶対値を速さという。

またこの運動の時刻からまでの速度の変化の割合は、

である。ここでとしたときの極限値を時刻における加速度という。よって、加速度をとすると

速度、速さ、加速度、加速度の大きさ

座標平面上を動く点の時刻における座標が

で表されているとき、座標の時刻における微分係数

をそれぞれ点軸方向の速度、軸方向の速度といい、それらの組

を時刻における点の速度または速度ベクトルという。

また速度の大きさ

を、時刻における点の速さという。

同様に軸方向の加速度軸方向の加速度の組

を時刻における点の加速度または加速度ベクトルといい、

を加速度の大きさという。

媒介変数で表された関数の導関数

座標平面上の曲線上の任意の点が媒介変数を用いて

と表されているとき、と考えると、合成関数と逆関数の微分法によって

よって、次のことが成り立つ。

のとき

関数の近似式

における微分係数

であり、近いときは

となるから

と考えられる。よっては次のようにで近似される。

サイクロイド曲線の性質

屋根のてっぺんに落ちた雨粒が最も速く軒先から落ちるのはどのような曲線の場合か、という問題に対しての解がサイクロイド曲線である。サイクロイド曲線は、最速降下曲線、等時曲線などとも呼ばれる。

  • 最速降下問題

水平方向に軸、垂直方向に軸をとる、として、座標平面上のを結ぶ曲線を考える。
この曲線上を点から初速で出発して、重力に従って摩擦なしに滑り落ちる。点への到達時刻が最も早くなる曲線を求めよ。

答)
の質量、重力定数をとすると到着時刻が、次の積分で与えられる。

このことより、サイクロイド曲線上の任意のから初速で出発して点に到達するまでの時間は、出発点によらず一定である。

サイクロイド曲線を利用すると、周期が振幅の大きさに影響されず、常に一定になる正確な振り子時計を設計することができる。

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