久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第16回は微分法(3) 導関数の応用です。
この単元では微分を用いて、関数の性質を調べるために増減表、接線の方程式、グラフ化を学びます。さて、頑張りましょうか。
教材
- 新編 数学III 平成27年度用
編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2014-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-05578-3
価格: C4341 ¥00000E
第5章 微分法
第1節 微分と導関数
1. 微分可能と連続
2. 微分と導関数
3. 合成関数の微分法
第2節 いろいろな関数の導関数
1. 三角関数の導関数
2. 対数関数・指数関数の導関数
3. 高次導関数
第3節 導関数の応用
1. 接線の方程式
2. 平均値の定理
3. 関数の増減
第4節 いろいろな応用
1. グラフの凹凸
2. 第2次導関数と極大・極小
3. 速度と加速度
微分法
導関数の応用
接線の方程式
曲線上の点における接線の方程式は
法線の方程式
曲線上の点を通り、その曲線のにおける接線と垂直である直線を、その曲線の点における法線という。
曲線上の点において、のとき、その点における法線の傾きはとなる。よって曲線上の点における法線の方程式は次のようになる。
なおのとき、法線は軸に並行になるから、法線の方程式はである。
平均値の定理
関数がで連続、で微分可能であるとき
を満たすが少なともつは存在する。
また次のようにも表す。
- 平均値の定理が成り立たない関数
平均値の定理において、との間に微分可能でない点がつでもあると、定理は一般に成り立たない。
関数の増減
関数がで連続、で微分可能であるとき、平均値の定理からの符号との値の増減について次のことが成り立つ、
の範囲でならば、はの範囲で増加する。
の範囲でならば、はの範囲で減少する。
の範囲でならば、はの範囲で定数である。
証明)
についてである任意の数に対して、平均値の定理より
となるが存在する。でだから
したがってはで増加する。
関数の極大・極小
連続な関数がを境目として増加から減少に変わるとき、関数はで極大になるといい、その時の値を極大値という。
またを境目として増加から減少に変わるとき、関数はで極小になるといい、その時の値を極小値という。
極大値と極小値を合わせて極値という。
- 極値を取るための必要条件
関数がで微分可能で、かつで極値をとるならばである。
また導関数の符号と関数の増減との関係から次のことがわかる。増減表で利用する。
となるの前後での符号が
正から負に変わるとき、で極大になる
負から正に変わるとき、で極小になる
以下は問題とその解法の解説。略す。
- 関数の最大・最小 (三角関数)
- 関数の最大・最小 (分数関数)
- 容器の表面積の最小
- 方程式・不等式への応用
- 実数解の個数
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