2017年2月17日金曜日

高校数学 - 三角比

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第2回は三角比です。ベクトルの内積を復習したときに余弦定理がでてきたので、先に三角比の復習を済ませました。

高校の数学Iでは、はじめは直角三角形を用いた定義を学びます。次に単位円(第一象限、第二象限)を用いた定義を学びます。高校の数学IIの三角関数で、全象限に拡張します。学習の過程で順次概念を拡張する流れが面白いですね。

正弦定理や余弦定理の意味や導出方法も完全に忘れていました。復習の機会を設けてよかったとひとしきり。また気づいたこともメモとして残しておきます。

教材

表紙

  • 新編 数学I 平成25年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: 啓林館
発行日: 平成24年12月10日
ISBN: ISBN978-4-402-03692-8
価格: C4341 ¥00000E

学習範囲 (目次より)
第3章 図形と計量
第1節 鋭角の三角比
1. 正接・正弦・余弦
2. 三角比の相互関係
第2節 鈍角の三角比
1. の三角比
2. 三角比の相互関係
第3節 正弦定理と余弦定理
1. 正弦定理
2. 余弦定理
第4節 図形の計量
1. 図形の面積
2. 空間図形の計量

図形と計量

鋭角の三角比

直角三角形を用いた三角比の定義。

正接・正弦・余弦
  • 正接 ( tangent )・正弦 ( sine )・余弦 ( cosine )・三角比 ( trigonometric ratios )

を直角とする三角形においての値をの正接、またはタンジェントといいとかく。
の値をの正弦またはサイン、の値をの余弦またはコサインといい、それぞれとかく。正接、正弦、余弦をまとめて三角比という。

三角比の利用

よりよりとなる。これを用いてを直角とする直角三角形で、斜辺の長さとの大きさから、直角をはさむ辺の長さを求めることができる。

三角比の相互関係
三角比の相互関係


より


また三平方の定理によりであるのでこれに上式を代入し、

より両辺をで割って

ここでをそれぞれと書くと

が成り立つ。


が鋭角のときであるからの両辺をで割ると

となる。ここで

より、次の式が成り立つ。

90°-Aの三角比

鈍角の三角比

単位円を用いた三角比の定義。ただし、第一象限、第二象限のみ用いる。

0°≦θ≦180°の三角比

一般に座標平面上に軸の正の部分とのなす角をとし、その時の点の座標をとすると、が鋭角のときの三角比は上記のように表される。のときの三角比も上記のように定める。ただしは分母が0になるので定義されない。

180°-θの三角比


原点を中心とする半径1の半円上に2点軸に関して対象となるようにとるとき、点の座標をとすると点の座標はである。また軸の正の部分とのなす角をそれぞれとすると、である。したがって

三角比の相互関係
三角比の相互関係

三角比と方程式

角度を三角比を用いた方程式から求める方法について解説。単位円、直線の傾き、三平方の定理、三角比の表を用いるなど。

正弦定理と余弦定理

正弦定理 ( law of sines )

三角形で1辺の長さとその両端の角がわかっているとき、他の2辺の長さを求める。


で、頂点に対する辺の長さをそれぞれとかき、の大きさをそれぞれとかくこととする。

  • 外接円 ( circumscribed circle )
    三角形の3つの頂点を通る円を、その三角形の外接円という。

の外接円の中心をとする。外接円の弧に着目すると、円周角と中心角の関係から、である。

外接円の半径をとする。が鋭角、直角、鈍角である場合いずれにおいても

が成り立つから

同様にして

であることがわかる。

余弦定理 ( law of cosines )

三角形で2辺の長さとその挟む角がわかっているとき、他の1辺の長さを求める。


が鋭角、あるいは直角のを考える。頂点から辺またはその延長線上に垂線を下ろすと、

が鋭角の時

が鈍角の時

またが鈍角の場合も

どの場合でも直角三角形BCHに着目すると三平方の定理によりなので

なので、

についても同様に余弦定理が得られる。

三角形の決定

三角形で2辺の長さとその間の角がわかっているとき、余弦定理、正弦定理を用いることで残りの辺の長さと角を求める。(問題と解説は略)

図形の計量

図形の面積

三角形の面積

空間図形の計量

正四面体の断面に関する計量、正四面体の体積の計量について余弦定理を用いて求める。(問題と解説は略)

参考サイト

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