2017年2月22日水曜日

高校数学 - 数列

久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第7回は数列です。この先学習する微積などの基礎に当たる部分ですね。極限を理解するにも数列の理解は必須です。がんばるぞぃ!

数学を勉強し始めてはじめてがでてくる単元です。の記号って、わくわくしませんでした?また漸化式と数学的帰納法が登場します。漸化式は未来を決める式ですね(嘘)。すっかり忘れていたのはナイショの話。

教材

  • 新編 数学B 平成26年度用

編者: 高橋陽一郎
出版社: 啓林館
発行日: 2013-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-04576-6
価格: C4341 ¥00000E

学習範囲 (目次より)
第1章 数列
第1節 等差数列・等比数列
1. 数列とその項
2. 等差数列
3. 等比数列
第2節 いろいろな数列
1. 和の記号Σ
2. 数列の和と一般項
第3節 漸化式と数学的帰納法
1. 漸化式
2. 数学的帰納法

数列

等差数列・等比数列

数列とその項
  • 数列 ( numerical sequence )、項 ( term )

数を1列に並べたものを数列、数列の各数を項という。

  • 項、初項 ( first term )、末項 ( last term )、項数

数列を一般的に表すには

のように書く。このとき、各項を以下のようにいう。

特に第1項を初項、有限数列では最後の項を末項、後の個数を項数という。

  • 一般項 ( general term )

数列の第項がの式で表されるときを一般項という。

数列と書く。また数列を一般項で代表させて表すこともある。

  • 有限数列 (finite sequence)、無限数列 ( infinite sequence )

項数が有限の数列を有限数列、無限の数列を無限数列という。

等差数列
  • 等差数列 ( sequence of numbers with common difference, arithmetic progression, arithmetic sequence ) 、公差 ( common difference )

一般に、初稿に一定の数を次々に加えていってできる数列を等差数列といい、を交差という。

  • 等差数列の一般項

初項、公差の等差数列の一般項

  • 等差数列における3つの項の間の関係

3つの数があるとき

等差数列の和 ( arithmetic series )

初項、項数の等差数列の和
1. 末項をとすると

2. 公差をとすると

等比数列
  • 等比数列 ( geometric progression, geometric sequence )、公比 ( common ratio )

一般に、初稿に一定の数rを次々にかけていってできる数列を等比数列といい、rを公比という。

  • 等比数列の一般項

初項、公比の等差数列の一般項

  • 等比数列における3つの項の間の関係

0でない3つの数があるとき

等比数列の和 ( geometric series )

初項、公比、項数の等比数列の和

いろいろな数列

和の記号

数列の和を表すのに記号を使って次のように書く。

は数列の一般項を表し、と変わるときのをすべて加えることを表す記号である。

  • 和の公式

  • の性質

数列の和と一般項
階差数列
  • 階差数列 ( progression of differences, sequence of differences )

数列に対して各項からすぐ前の項を引いた差を項とする数列を数列の階差数列という。

  • 階差数列と一般項

数列の階差数列をとすると、のとき

数列の和と一般項

数列の初項から第項までの和をとする。のとき

よって、
また、であることを考えると

いろいろな数列の和

練習問題とその解法。略す。

漸化式・数学的帰納法

漸化式
  • 漸化式 ( recurrence relation )

等比数列

は初項、公比を次々にかけて得られる数列。の第項を、第項をとすると

である。

一般に数列
I. 初項の値
II. からを作る手続き
が与えられると決まる。II.において手続きを表す式を漸化式という。

  • 漸化式から一般項の決定 - 漸化式を解く - 明示的な式 ( explicit formula )

一般に、が定数で、のとき、漸化式が

で表される数列について

となるcを見つけることができれば、数列は初項、公比の等比数列となり、その一般項を求めることができる。これを利用しての一般項を求めることができる。

このを求めるには式を式に代入した方程式

をとけば良い。よって

となる。これは漸化式においてで置き換えてできる方程式となっている。

数学的帰納法
  • 数学的帰納法 ( mathematical induction )

自然数を含んだ事柄が、すべての自然数について成り立つことを証明するには次のことを示せばよい。
(I) のときなりたつ。
(II) の時成り立つと仮定するとのときにも成り立つ。



問:
が自然数の時、の倍数であることを数学的帰納法で証明せよ。
解:
[証明]
(I) のとき、であるから、の倍数である。
(II) のとき、の倍数であると仮定すると、自然数を用いて

のとき

は自然数であるから、の倍数である。よっての倍数である。
(I),(II)よりすべての自然数については3の倍数である。

数学的帰納法による等式の証明

略す。

数学的帰納法による不等式の証明

略す。

参考サイト

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