久しぶりに数学を復習しようと思い立ちました。この記事はそのメモです。またLatexで数式を書くための練習です。第8回は三角関数です。第2回三角比で復習した内容を元に比から関数へその考え方を拡張しています。そろそろこのあとの数学で本当に役立つ知識が満載です。
さいんこさいんこさいんさいん、こさいんさいん、たんじぇんと! って「男女」ののりで歌ってる変な人がいたら、それはわたしです(笑
そろそろGeoGebraを使い始めてみます。こんなツールがインターネットで簡単に使えるとか、本当にすごい時代になりましたね。自分の理解をコンピュータで確かめたり、なんとも隔世の感があります。
教材
- 新編 数学II 平成26年度用
編者: 高橋陽一郎
出版社: [啓林館]
発行日: 2013-12-10
ISBN: ISBN978-4-402-04563-0
価格: C4341 ¥00000E
学習範囲 (目次より)
第3章 三角関数
第1節 一般角の三角関数
1. 一般角
2. 弧度法
3. 一般角の三角関数
4. 三角関数の相互関係
5. 三角関数のグラフ
6. 三角関数を含む方程式・不等式
第2節 三角関数の加法定理
1. 三角関数の加法定理
2. 2倍角・半角の公式
3. 三角関数の合成
三角関数
一般角の三角関数
一般角
- 動径 ( radius vector )・始線 ( initial line )
平面上で定点を中心に半直線を回転させ、その回転した角を考える。
この時回転する半直線を動径といい、その最初の位置を始線という。
- 角度の正負
時計の針と反対向きに回るとき: 正
時計の針と同じ向きに回るとき: 負
- 一般角 ( general angle ? )
動径が回転以上、すなわち以上回転する場合を考える。回転の向きと大きさを表した角を一般角という。
一般に角の動径をとすると
の角の動径はすべてと同じ位置にくる。この角を動径の表す一般角という。
弧度法
- ラジアン ( radian ) 、弧度 ( circular measure, radian )、弧度法 ( radian system )
点を中心とする半径の円周上の点に対する中心角の大きさを弧の長さで表してラジアン、または弧度という単位をつける。
この角の大きさの表し方を弧度法という。
()
弧度法を用いると角の動径の表す一般角は下記で表される。
- 弧度法を用いた扇型の弧の長さと面積
つの円において扇形のこの長さも面積も中心角の大きさに比例する。半径、中心角、扇形のこの長さ、面積をとし、
一般角の三角関数
- 三角関数 ( trigonometric function )
正弦関数 ( sine function )、余弦関数 ( cosine function )、正接関数 ( tangent function )
一般角において下記のように定義する。
を正弦、を余弦、を正接という。
点を原点とする座標平面上で軸の正の部分を始線とし、角の同形状にとなる点をとるとき
を考える。この値はの大きさに関係なくによって決まる。
これらはの関数であり、三角関数という。
単位円
- 単位円 ( unit circle )
原点を中心とする半径の円を単位円という。
三角関数の定義より、のときであるから、角の動径と単位円との交点の座標はである。
点の座標、座標の値の範囲は
だから
の範囲の値をとる関数である。
三角関数の相互関係
はピタゴラスの定理 ( Pythagorean theorem )。
単位円において角の動径と単位円との交点をとすると
である。の定義から
である。またであるから
この式の両辺をで割ると
だから
三角関数の性質
- の三角関数
単位円においてが整数のとき、角の動径は角の動径OPと同じ位置にくる。
- の三角関数 ( reflected )
角の動径と単位円との交点をとするとその座標は
である。このとき点は点と軸に関して対象での座標はとなるから、次の関係が成り立つ。
- の三角関数 ( shift by )
- の三角関数 ( shift by )
- の三角関数
以上の公式により三角関数は全て鋭角の三角関数で表すことができる。
三角関数のグラフ
- のグラフ
- のグラフ
- 周期 ( period )
であるからの値はごとに同じ変化を繰り返す。このをの周期という。
- 周期関数 ( periodic function )
一般に関数がでない定数に対してつねに
となるとき、はを周期とする周期関数という。
- のグラフ
- 漸近線 ( asymptote )
のグラフでは上下にどこまでものびる曲線で、軸に平行な直線
に限りなく近づく。このように曲線が限りなく近づいていく直線をその曲線の漸近線という。
三角関数を含む方程式・不等式
練習問題とその解説。略す。
三角関数の加法定理
三角関数の加法定理
- 正弦・余弦の加法定理 ( angle addition theorems )
半径の単位円上に角の動径と角の動径をとる、点の座標はそれぞれ
である。このとき余弦定理により
また間の距離の乗は点間の距離より
より
よって
で、をと置き換えて
また、より
ここで、上記より
さらにをにおきかえて
- 正接の加法定理
ここで、分母分子をそれぞれで割ると
上式での代わりにとおくと
ここで、分母分子をそれぞれで割ると
2直線のなす角
直線と軸の正の部分とのなす角についてが成り立っている。このことより直線のなす角を導出する。
直線のなす角をとするとだからのとき正接の加法定理により
となる。
2倍角・半角の公式
- 2倍角の公式 ( double-angle formulae )
加法定理においてとおく。
- 半角の公式 ( half-angle formulae )
余弦の2倍角の公式
でをとおく。
三角関数の合成
- 三角関数の合成 ( arbitrary phase shift )
ただし
一般には以下のように変形できる。
点をとり、軸の正の部分を始点とする動径の表す角をとし、とすると
となる。よって
となる。これらより
積和・和積の公式
- 積和 ( product-to-sum identities )
加法定理の公式を加算することで導出可能。
これより
- 和積 ( sum-to-product identities )
積和の公式で、と置くことで導出可能。
参考サイト
Qiitaの数式チートシート - Qiita
MathJaxで数式を揃える方法。いままでeqnarray*を使っていましたが、alignを使うのがいいみたいですね。なんで配列出てくるんだろうとおもっていたら行列の表を使っていたんだとわかりました…加法定理の証明
教科書の加法定理の証明では言葉が足りず、探しました。分かりやすかったです。
気づいたこと、不具合、ご意見など、コメント待ってます!